2009年1月5日月曜日

白帯病

               蹄病があるということで、農場の往診に随行してきました。

この写真は初診時に機能的削蹄を終えた罹患趾の蹄底です。跛行は明瞭でLS3、蹄尖で負重していることから踵に病変があることが疑われましたがこの時点で明瞭な病変はなく。この日はひとまず退散。



次の日ボスに往診を以来して、自分も随行させてもらいました。

跛行を診た後、何も言わずに挙趾検査をし外蹄反軸側のわずかな白線離開を削切しはじめました。すると、離開部位から膿汁が漏出してきました。



後肢外蹄反軸側の白帯病でした。



白線離開は完全になくなるまで削切しなくてわならないという基本を怠ったために見逃した病変でした。

下の写真は治療して3日目の病変部位です。
潰瘍部位は肉芽の増生がみられ、良好な治癒過程にありました。



とにかく基本が重要ですね。

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